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MAYAのMashを使ってモーショングラフィックスを作る

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Mashとは何か

Mashとは、Maya2016から標準で実装された機能。いわゆる、”モーショングラフィックス”の動きが作れる機能です。

https://vimeo.com/95525742

 

モーショングラフィックスと言えばC4Dみたいな印象がありますが、近年ではMayaで表現する方法あるみたいですね。

Mashを使って5×5×5の立方体を作り、アニメーションさせる


今回はこんな感じのやつを作っていきます。

四角のオブジェクトを作る

四角のオブジェクトを作ります。

※今回は『スケール値1』の大きさを想定しています。

Mashを適用する

パネルをFXに切り替える

先ほど作った四角のオブジェクトを選択しながら、『MASH>MASHネットワークを作成■』をクリックし、Mashのオプションを開きます。

 

配列タイプが左端の『リニア』になっている事を確認。

オブジェクトを選択して状態で、『適用』をクリック。

オブジェクトがズラッと整列しました。

アトリビュートエディタの『Mash_Distribute』タブから数値を調整していきます。

  • ポイント数…5
  • 距離X…5.000

こんな感じで整列します。

Mashの設定~MASHの機能を追加~

  • MASHのシェルフから『MASHエディタ』を開きます。
  • MASHエディタ内の『MASH1』をクリック。
  • すると『MASH_Waiter』タブが開きます。ここからMASHの機能を追加していきます。
  • MASH_Waiter内の『Replicator』をクリックし、この機能を追加していきます。
  • さらにもう一つ『Replicator』を追加していきます。

Mashの設定~5×5×5の立方体に並べていく~

 

追加したReplicatorの数値を調整します。

MASH1_Replicator

  • レプリカント…4
  • オフセット位置Z…-1.250

MASH1_Replicator1

  • レプリカント…4
  • オフセット位置Y…1.250

すると画像のように、5×5×5の立方体が出来ます。

※最初に設定するオブジェクトの大きさで、幅の間隔は変わってきます。

今回の数値はあくまでも参考程度にして、各自お好みで調整して下さい。

Mashの設定~ランダムにスケールするアニメーション~

さらに機能を追加していきます。

Mash_Waiterから『Signal』を追加。

  • 位置X,Y,Z…0
  • スケール>『均一スケール』のチェックを外す
  • スケールX,Y,Z…2(※ここの数値はお好みでOKです)

再生してみると…

ブニョブニョと四角がランダムにスケールするアニメーションが完成しました!!

背景とライトを作る

背景とライトを作り、ザックリとライティングしていきます。

※今回はライティングやカメラの説明は割愛します。

Mashのアニメーションをレンダリング(書き出し)

使用するレンダラーによってレンダリング設定が違いますので、今回は基本設定のみ説明します。

  • イメージフォーマット:基本的には何でも良いですが、『Tiff』とか『tga』、『png』が一般的かと思います。
  • フレーム/アニメーション/拡張子:『#が付いてるやつを選ぶ。』出力する時のファイル名を決めてます。
  • フレームパディング:『3』。ファイル名の桁数です。3に設定すると、000、001、002,,,みたいにファイル名の番号ついていきます。
  • フレームレンジ:レンダリングするフレームを指定します。『今回は0~120フレームを1枚ずつ書き出す』と言う設定にしていきます。
  • レンダリング可能なカメラ:『camera1』。先ほどライティングに使ったカメラを指定します。
  • イメージサイズ:書き出す解像度を指定します。今回は16:9で作るので、『1280×720』で設定します。

シーケンスレンダーでレンダリング

  • メニューを『レンダリング』に変更。
  • 『レンダー』>『シーケンスレンダー■』>『シーケンスレンダー』をクリック。
  • 書き出しが始まります。
  • プロジェクト設定しているフォルダの『images』にレンダリング画像が書き出されます。
※『代替出力ファイルの場所』に場所を設定しても、そこに書き出されません。この辺は私も良くわかりませんのでご了承ください。

書き出されたらこのようになります。使用しているレンダラーによって結果は変わってきます。

ちなみに今回私が使用したレンダラーは外部プラグイン(無料)の『AMD Radeon ProRender』を使用しました。

※番外編~AMD Radeon ProRenderを使用してみて~

今回は諸事情で外部レンダラーを使いました。その書き出し結果について思うことをまとめました。

解像度は正しいのか

編集ソフトに読み込んだら、特に問題なかったです。私のエクスプローラーがいけないのか、良く分からにです…

色見は問題ないのか

後にAftereffectsでレベル補正でガンマ値を調整すれば問題ないです。

Aftereffectsに読み込み、色調補正をかけて完成

連番で書き出された画像を動画にしていきます。

Aftereffectsでフッテージで読み込む

Aftereffectsを開き、『ファイル>読み込み>ファイル』

画像が保存されているフォルダにアクセスし、画像を選択し『TIFFシーケンス』にチェックを入れて読み込みます。

変なウィンドが出てきますが、今回は『ストレート-マットなし』でOKです。

すると、連番画像が1つの動画ファイルになって読み込まれます。

後はいつものようにAftereffectsを操作する感じでOKです。

Aftereffectsでレベル補正

Mayaのレンダリングと、連番で書き出された画像は『カラー管理』なるものが違い、光の情報がない状態で書き出されてるらしいです。

なのでAftereffectsでレベル補正の『ガンマ値』を上げれば特に問題ないです。

完成~♪

 

今回はMayaのMashを使い、モーショングラフィックスによく使われる動きを作ってみました。

参考にして頂けると幸いです。

 

他にも3DCGについて記事をまとめてますので、よろしかったら拝見してください。

ABOUT ME
みっつ
CGアニメーター/リガー テクニカルアーティスト(TA)目指して精進中です 都内でゲーム作ってます。